Works事例紹介
住まい手の健康を一番に考える
取材日:2023年8月22日

しなのいえ工房/株式会社アグリトライ
本記事は、長野県が信州健康ゼロエネ住宅建設における事業者の方々の取り組みを取材したものです。
自然豊かな信州の気候風土に合った快適な家づくりで、住まい手がいつまでも健康に暮らせることを一番に考える、長野市の「しなのいえ工房」。
周りの景観との調和も考えたトータルデザインで、県産の無垢の木や自然素材を使い、高断熱高気密にこだわります。
手掛ける住まいは、長野県が2050年ゼロカーボンに向け推奨する「信州健康ゼロエネ住宅」推奨基準に適合。「健康で快適」「光熱費が安い」「災害にも強い」「豊かな暮らしを実現」が特長です。
あたたかい家で健康的に暮らす
「しなのいえ工房」では、毎日を健やかに暮らすために、「家の中があたたかいこと」「肌に触れるものがやさしいこと」「空気が澄んでいること」この3つのことを大切に考え高性能な家づくりに取り組んでいます。さらに再生可能エネルギーを積極的に利用することで住宅のエネルギー使用量を大幅に削減し、地球温暖化防止にも貢献する「信州健康ゼロエネ住宅」を推奨しています。「信州健康ゼロエネ住宅」について、常務取締役の小嶋さんにお話を伺いました。
なぜ「家の中があたたかいこと」が重要なのでしょうか。
「家の中があたたかいと基礎体温が上がるので、免疫力が高まります。更に、結露が発生しにくいので、カビが引き起こす喘息やアレルギーのリスクが減少します。あたたかい室内環境をつくるために必要な断熱性能を計算し、断熱材の厚さや窓の選定を行っています。UA値でいうと0.30程度を標準としており、この性能でつくられた住まいで暮らすオーナーは薄着+裸足で過ごされる方が多いですね。」
と家があたたかいことによるメリットを挙げます。
断熱性能の高い家では家の中がどの部屋も一定の温度で過ごせるため、血圧の安定やヒートショック予防にも効果があるといわれています。
さらに換気設計もきちんとすることで結露も起こらなくなり、カビなどの発生を抑えるのでアレルギー性鼻炎などの各種症状の有病率も低下するとのアンケート調査結果が日本建築学会の論文でも示されています。
断熱性能を高め、光熱費を安く暮らす
さらに同社では、「断熱性・気密性が優れた住まいは、冷暖房にたくさんのエネルギーを必要としません。そのため日々の暮らしにかかる光熱費を減らすことができます。」とそのメリットを考えています。
再生可能エネルギーの利用で、家計にも環境にもやさしく
「しなのいえ工房」では、太陽光発電設備を設置することを推奨しています。
CO2を削減し、エネルギーを出来るだけ購入せずに済むような暮らしが環境にも家計にも優しいからです。
県産木材を利用し、地域にも貢献
次に大切にしていることが「肌に触れるものがやさしいこと」。
「五感の一つである触覚も心地よく過ごすためには大切な要素であるため、足の裏や手のひらが日々触れる素材は、本物がいいと考え、私たちはフローリングや手すりなどに無垢の木を使います。無垢の木は【経年劣化】ではなく、時間が経つことで艶や色合いが深まる【経年美化】をするので、そこも採用の理由です。」と小嶋さんは話します。
使用木材は出来るだけ県産材にこだわる同社。
理由は県内の林業が活性化・持続でき、運搬費も抑えられ、地域でお金が循環するからだという。
空気が澄んでいる部屋で快適に暮らす
そして、3つ目に大切にしている「空気が澄んでいること」について、
「換気設計では新鮮な空気の入り口と汚れた空気の出し口をきちんと計画して、空気が一方通行に流れるようにしています。例えば、トイレやキッチンの匂いがリビングに流れないようになり、きれいな空気状態が保てます。」と説明します。さらに部屋の空気を汚さないために、壁紙や塗料など、厳選した素材を使うことも必要なことだということです。
耐震性能の高い安全•安心な暮らし
最後に住宅の耐震性能について伺うと、
「私たちは、住まい手が、安心して安全に長く住めるように、全棟構造計算を行い、複数回の大地震にも耐えられる強度、耐震等級の中で最高の耐震等級3を標準にしています。」
「しなのいえ工房」では、住まい手がいつまでも健康に暮らせる「信州健康ゼロエネ住宅」を実現しています。
【会社情報】
しなのいえ工房/株式会社アグリトライ
長野市小島田町字新城643番地 電話: 0120-470189
https://shinanoie.com/(別ウィンドウで外部サイトが開きます)