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子育てにも、環境にもやさしい「信州健康ゼロエネ住宅」

取材日:2025年6月18日

子育てにも、環境にもやさしい「信州健康ゼロエネ住宅」
新築 北信
施主

山本さん一家 ご主人 奥さま お子さま2人

断熱性・耐震性に優れ、再生可能エネルギーを活用しながら、信州の木材で建てる「信州健康ゼロエネ住宅」。
長野市の服田建設でも、この仕様を採用した家づくりに力を入れており、2025年4月には同社に勤める大工の山本さんが、自宅として「信州健康ゼロエネ住宅」を新築しました。以前はアパート暮らしで、子育て中の生活音に気を遣っていたご夫婦。念願の新築によって、快適で安心できる子育て環境を実現できたと喜んでいます。

木のぬくもりで子どもたちを包む家づくり

建築中の土台

(土台は木曽のヒノキ。他にも柱、桁、梁、窓枠にも使用)

「信州健康ゼロエネ住宅」の特徴のひとつが県産木材の使用。地元の林業や地域経済の活性化だけでなく、外国産材に比べて、輸送にかかるエネルギーの削減や二酸化炭素の排出抑制といった地球温暖化防止にも貢献します。
こうした環境配慮の考えに、地産地消を大切にする服田建設も共感し、県産木材に強くこだわった家づくりを行っています。
その背景には「素材にこだわりたい。育てた人の顔が見える木材を使いたい」という大工たちの思いが―。そうした声に応えるため、同社は20年ほど前から木曽谷に足を運び、林業に携わる人たちの思いを聞きながら、良質なヒノキを直接仕入れています。シロアリ被害にも遭いにくく、丈夫で長持ちすることから、土台や柱、梁(はり)、桁(けた)といった構造材に用いています。

また、施主のご主人は同社の大工でもあり、「仕上げ材も重視し、窓枠にも県産木材を使いました」と納得の仕上がりで、木の家のぬくもりを家族で感じています。

断熱•気密•換気へのこだわりで、子育ても快適

リビング

(快適なリビングでぐっすり眠るお子さんと山本さんご夫婦)

家族の健康や光熱費の削減にも直結した高い断熱性能を備えるのも「信州健康ゼロエネ住宅」の特徴です。
山本さん邸では、断熱材として床に硬質ウレタンフォーム(105ミリ)、壁には外側に硬質ウレタンフォーム(105ミリ)と、内側に押出ポリスチレンフォーム(40ミリ)を施工。天井部分にはウレタン吹き付け(200ミリ)に加えて、グラスウール(200ミリ)を施工し、合計400ミリの厚みとすることで断熱性能をさらに高めています。
窓には樹脂サッシ+トリプル(3層)ガラスを採用し、UA値0.25で断熱等性能等級6に適合。「信州健康ゼロエネ住宅」の推奨基準を満たしています。
窓にトリプルガラスを選んだことで防音効果も高まり、子どもたちの元気な声が外にもれず、伸び伸び子育てができるそう。

また完成時に気密測定も行い、0.29平方センチメートル/平方メートルと高い気密性能も確保。季節を問わず家全体の室温が一定に保たれ、どの部屋も快適に過ごせます。
こうした仕様の効果は、実際の暮らしにもはっきりと現れていました。

取材に伺ったのは6月中旬の午後2時、外気温は32度でしたが、1時間前から稼働させた1台のエアコンと、高断熱•高気密仕様のおかげで家じゅうが27度、湿気も感じず、とても快適でした。

「前のアパートのときは、夏は寝苦しくて扇風機を回しても寝汗をかいていましたが、この家では日中30度以上の日が続いても夜、エアコンを切って寝られます。朝も心地よく目覚められるんです。」とご主人。

子育て中の奥さまも「梅雨時は寝るとき暑くて、朝は冷える日もあって、子どもたちに何を着せればいいか迷っていました。でもこの家は室温が一定なので服装に悩まずに済むのが本当に助かっています。」

また完成時には室内の空気環境(VOC)分析も第三者機関で実測し、高レベルの空気環境が確認されました。

「家全体の気密性が高いため計画的な換気が効率よく機能しています。居室、リビング、子ども部屋、寝室の給気口から外のきれいな空気を入れ、においや湿気の発生するトイレ、風呂、キッチン、押し入れの排気口から排出する仕組みです。前のアパートでは料理のにおいが残ることもありましたが、この家ではまったく気になりません。」とご主人。

奥さまも
「以前、主人が風邪で体調を崩したときには別室で寝たのですが、換気は常にされているので、あえて窓を開けて換気しなくても家族にうつることなく、健康面でも安心して子育てができています。」と喜んでいます。

太陽の恵みで子育て家計と地球を支える暮らし

ソーラーパネル

「信州健康ゼロエネ住宅」は、太陽光発電などの再生可能エネルギーを活用することで、二酸化炭素の排出を抑え、地球温暖化防止に貢献します。さらに、光熱費の削減にもつながるというメリットもあります。
下の表は、服田建設が数年前に長野市で手がけた、断熱等性能等級5・ソーラーパネル6.3キロワットアワー搭載の「ゼロエネ住宅」の年間電気代の実測値です。年間の電気代17万5603円のうち、太陽光発電による売電収入が11万7705円にのぼり、大部分をまかなうことができました。(※詳細は下の表を参照)

年間電気代データの表

山本さん邸は、この住宅よりも断熱性能がさらに高く、6.12キロワットアワーのソーラーパネルを搭載。実際の発電量も良好で、4月~6月18日までの累計は2143キロワットアワーに達しました。
同期間の電力消費量は675キロワットアワーだったため、自給率はおよそ317%に。消費電力の3倍以上をまかなえる、高効率なエネルギー循環を実現しています。(※下モニター写真参照)。

一方で、冬場は日射量の減少や積雪の影響もあり、発電量は季節によって大きく変動する見込みです。その点も含め「発電量や消費量を“見える化”できるモニターがあり、今後の暮らしの楽しみになりそう。」とご夫婦は話します。

発電量や消費量のモニター

(日ごとや月ごと、年ごとなど、発電量や消費量をモニターで確認できる仕様)

高い耐震性能で子育ても安心•安全

施工中の複合パネル

(耐震性能と断熱性能を兼ね備えた硬質ウレタンフォーム複合パネルを施工)

命や暮らしを守るうえで最も重要な住宅性能のひとつが「耐震性能」です。
「信州健康ゼロエネ住宅」では、住宅性能表示制度に基づき、最低基準でも耐震等級2以上を標準とし、推奨基準では最高等級の等級3の取得を要件としています。
山本さん邸でも専門の外部機関による構造計算を実施し、最高レベルの「耐震等級3」を確保しています。
建物全体の重心が低く、揺れに強いとされる平屋建ての構造に加え、外壁には構造強度と断熱性を兼ね備えた硬質ウレタンフォーム複合パネルを採用。箱型構造によって、断熱・気密性能を高めながら建物全体の剛性もしっかりと確保されています。

実際の暮らしの中でも、その強さは体感されています。

「以前、地震があったときに実家から『大丈夫?』と連絡が来たのですが、この家ではまったく揺れを感じず、地震に気づかないほどでした。地震が来ても、この家なら子どもたちも守れます。」と奥さまも安心しています。

地球温暖化防止と子育てに貢献する「信州健康ゼロエネ住宅」

リビング

最後に、地球温暖化について伺いました。

「昔は建築現場でも半袖で作業できたのに、今は長袖でないと肌が焼けるほど暑くなってきました。温暖化の原因といわれる二酸化炭素の排出が少ない家にこうして住め、少しでも温暖化の抑制に貢献できているのは、うれしいですね。」とご主人。

奥さまも「夏は温暖化で猛暑日が続くようになり、子どもを外で遊ばせるのも心配になるほどです。『信州健康ゼロエネ住宅』は、子育てにもやさしく、意識しなくても自然と温暖化防止に貢献できる。そんな家なら理想的ですね。」と話してくれました。

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