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信州の木の特長を活かしてつくる家

取材日:

信州の木の特長を活かしてつくる家
新築 北信
施工会社

株式会社山の瀧澤建設

千曲市に本社を構える「株式会社山の瀧澤建設」(以下、山の瀧澤建設)は、県産材での家づくりにこだわり、住宅の空気環境や断熱などを考慮した快適な暮らしを提供しています。その理念は「信州健康ゼロエネ住宅」とマッチします。

実際に信州健康ゼロエネ住宅助成金を活用して建てられた住宅について山の瀧澤建設の瀧澤社長にお話を伺いました。

 

信州の木でつくられた家

山の瀧澤建設で作る家は、信州産の木材をふんだんに使うことが一番の特徴です。家づくりに使う多くの木材は自社で切り出したものを用いるため、山の瀧澤建設では建設業の免許だけでなく林業の免許も取得しており、製材も行っています。

取材した住宅でもスギ、ヒノキ、サワラ、エンジュ、クリなど様々な県産材を使っており、

「この板は木曾ヒノキの間伐材で70年もの、梁はスギで幼少期に植えた木。」

と、瀧澤社長自らが切ってきた木であるため、どの木がどこで育った木かすぐに分かるそうです。

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年に25日は山に入っている瀧澤社長はこうも語ってくれました。

「エンジュは割れない木。クリの木は消毒をしなくても腐らない、虫が食わない。日向で育った木は床下など湿気多い所で使うと腐ってしまう。日陰で育った木は日向で育った木より強いから土台に向いている。木も人間も一緒。木のそれぞれの性格を目利きし、適したところに使っていくことが大切。」

 

パネルヒーターで一年中快適に

リビングや脱衣所などいたるところに設置されているパネルヒーターは、設定した水温の不凍液を薄型のパネルの中を通し、パネルからの輻射熱を放出することによって部屋を暖めたり、涼しくしたりする冷暖房器具です。パネルヒーターについて瀧澤社長は、

「パネルヒーターは空気が汚れない、故障しにくく、火事にもなりにくい。海外では60年の歴史があり信頼している。また、人間の体温より低い温度で部屋中を暖めることができる。高気密・高断熱の住宅ならば、暮らしている人間さえも暖房器具になる。」と笑って語ってくれました。

お子さんが誤って触ってもやけどせずに安全で、空気を汚さないので健康に過ごせる住宅になっています。

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画像中央がパネルヒーター。取材当日の外気温は12度と肌寒かったが、
パネルヒーターの設定水温34度で室温は21度と快適な温度となっていた。

また、断熱・気密については、

「家の中で温度差を生んではいけない。気密が取れていると冷気が入って来ず冷たい箇所ができない。高断熱にすれば、熱が逃げずに室温を一定にできる。家の中で対流現象を起こさないように家全体を同じ温度で保つことで、健康で暮らせる家になる。」

高気密・高断熱の「信州健康ゼロエネ住宅」に適合した住宅だからこそヒートショックの予防になります。

 

ソーラーパネルで災害にも強い家へ

ゼロエネルギー住宅に必要不可欠な「創エネ」。この住宅では、ソーラーパネルが設置されています。

「天気が悪く、発電できなくても蓄電池に貯めた電力を使うことでゼロエネを達成できる。蓄電池のおかげで23日の停電なら、問題なく過ごせる。」

ゼロエネの観点だけでなく災害に強い家になるのも太陽光発電の魅力です。

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県産材への想い

最後に県産材への想いを伺いました。

「昔、解体作業を行っているとベイマツとカラマツの繋ぎ目でベイマツの部分にシロアリが集っているのにカラマツの部分でピタッと止まっているのを見てから、外材より日本の風土にあった木材を使いたいなと思った。また、地球の裏側からCO2を排出しながら船で運んでこなくとも、長野県には見渡す限り良い木がたくさんあるじゃないか。県内で車を走らせていて、いいなと思う木を見つけると地主の方と交渉して切らせてもらうこともある。せっかく家を建てるならこんなにいい木がいっぱいある長野の県産材を使うのも一つではないでしょうか。」

 

【会社情報】

株式会社山の瀧澤建設

千曲市鋳物師屋219-3

TEL026-274-2703

https://yamataki.co.jp/

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